今回は、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)のTutorialの紹介です。

直角位相振幅変調とも呼ばれ、略してQAMと表記します。場合によっては、QAM変調、QAM Modulationとも言われています。(Modulationが2回出ていますが、なぜか習慣が定着されたそうで.)

QAMに関しては、Wikipediaでわかりやすい説明があったので、リンクを添付します。

直角位相振幅変調 (Wiki)

まず、このようなブロック図を作成します。例題ファイルを開くとGnu Radio上に同じ画面が表示されます。

QAM_modulation_Tutorial.grc

Screenshot from 2015-12-21 15-53-10

(1) Variableブロックで、サンプリング周波数を500kHzに設定します。

Screenshot from 2015-12-21 15-53-30

(2)Random Sourceブロックで、Num Sampleを2,000,000にします。

Screenshot from 2015-12-21 15-53-46

(3) Signal Source ブロックを開き、周波数を25 kHzにします。2つのSignal Sourceブロックがあり、それぞれI相とQ相の信号を作り復調の時に使われます。したがって、一個目のブロックはSineとして、2個目のブロックはCosineとして設定します。

Screenshot from 2015-12-21 15-55-02

(4) QAM Modブロックを設定します。Samples/Symbolを4にして、Number of Constellationを16にします。

Screenshot from 2015-12-21 15-54-42

(5) 同様にQAM Demod ブロックを設定します。 Samples/Symbolを4にして、Number of Constellationを16にします。

Screenshot from 2015-12-21 15-55-18

(6) もう一度、全体のブロックを見てみましょう。

Screenshot from 2015-12-21 15-53-10

(7) 実行すると、QAM Mod(TX)とQAM Demode(RX)での波形が観測できます。

このように、GNU Radio上で簡単にQAMのシミュレーションを実行することが可能です。みなさんもぜひGNU Radioの凄さを実感してみてください。

Screenshot from 2015-12-21 15-58-16

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