久しぶりにビックニュースです。
Energous社がワイヤレス給電技術提供に関して、アップルと独占契約を結んだそうですね。
本当であれば、今年のワイヤレス給電に関して最もビックなニュースで、ライバル技術に関して下記のことが予測されます。
(1) 電磁誘導方式のQi方式の衰退
数年前から普及を心かけていますが、根本的に密着しないと充電ができない問題があるため、なかなか普及しないですね。
もし、Appleのiphoneに別の方式が正式に採用された場合、Qi方式は急激に勢いを失いと予想されます。
(2) Ossia社のCota
WifiのMIMO技術を応用する点では、EnergousのWattと同じ技術です。異なる点は、OssiaのCotaが2.4GHz
EnergousのWattupが5.7~5.8GHzの帯域を使うことですかね。
先月のCES2016ではOssia社が注目を浴びましたが、今回のアップルとの提携の件でその勢力図が一気に変わる可能性があります。
(3) 磁場共鳴方式
最近、Witricity社が思い切り低迷する中、Intel社を中心としたRezence規格がやっと重い腰を上げている状態ですね。
MITでは、MIMOを利用して伝送距離を伸ばす論文も発表しましたが、なかなか話が纏まらないイメージが強いです。
参考に、関連記事を紹介します。
Apple Possibly Working With Energous on Extended Range Wireless Charging for Future iPhones
Apple、iPhone7s用のワイヤレス充電採用に前進!開発企業と独占契約か
こちらは、Wattupのデモビデオです。やはり10 feet (約3メートル)は魅力的ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TLZIuJv8Rqw