STとWiTricity、磁気共鳴方式によるワイヤレス給電用ICの開発で協力

http://www.sankei.com/economy/news/161017/prl1610170032-n1.html

STマイクロエレクトロニクス

・金属筐体のコンスーマ機器を効率的に充電する独自機能を持つチップでワイヤレス給電の普及を促進
・コンスーマ / IoT / モバイル・コンピューティング / 車載 / 医療 / 産業機器などに最適

st-wit

 

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)と、ワイヤレス給電分野のパイオニアであるWiTricityは、磁気共鳴方式のワイヤレス給電用ICの設計・開発において協力することを発表しました。今回の協力は、充電用コードを無くし、コンスーマ / IoT / 医療 / 産業 / 車載機器アプリケーションの給電・充電に関する利便性を向上させることを目標にしています。

WiTricityとSTは、WiTricityの基礎的なIP(知的財産)ならびにワイヤレス給電用ミックスド・シグナルICの設計に関する専門性と、STのパワー半導体の設計 / 製造 / パッケージングのリーダーシップを組み合わせ、半導体ソリューションを開発します。この最新の半導体は、コンスーマ機器およびIoT機器向けのワイヤレス給電システムの空間的な自由度を実現すると共に、複数機器の高速充電を目標としています。また、いわゆる「Wireless Charging 2.0」では、磁気共鳴技術を採用した半導体ソリューションを構築することにより、金属筐体のスマートフォン、タブレット、およびスマートウォッチへの効率的な充電が可能になるなど、現在の技術を超える独自のメリットもあります。

開発を予定しているワイヤレス給電用ICには、AirFuel(TM)磁気共鳴仕様に準拠した設計、および磁気共鳴型充電と電磁誘導型充電に対応するマルチモード・ソリューションが含まれています。コンスーマ機器に最適なワイヤレス給電の実現に取り組む世界的機関のAirFuel Allianceは、Power Transfer Units(PTU、送電側)とPower Receive Units(PRU、受電側)の相互運用可能なエコシステムを推進しています。このシステムにより、住宅・オフィスなどの屋内、公共エリア、さらには車内まで、あらゆる場所で製品のワイヤレス給電が可能になります。

WiTricityは、コンスーマ機器だけでなく、車載 / 産業 / 医療機器向けのワイヤレス給電技術の世界的なリーダーです。STとWiTricityは、電気自動車の充電に向けた高電力のワイヤレス給電技術を、米国カリフォルニア州ロングビーチで開催されたAPEC 2016において実証しました。また、WiTricityが最近発表した、自動車向けのワイヤレス給電開発キット「パーク・アンド・チャージ」は、電気自動車・ハイブリッド自動車を充電する代表的な11kWソリューションを採用しています。同ソリューションには、新しい世界標準規格を含めたSociety of Automotive Engineers(SAE)による試験が実施されました。

STのアナログ & MEMS製品グループ バイスプレジデント 兼 アナログ製品事業部ジェネラル・マネージャであるMatteo Lo Prestiは、次のようにコメントしています。「ワイヤレス給電および磁気共鳴技術のイノベーターであるWiTricityの専門性と、STのスマート・パワー技術やBluetooth(R) Low Energyなどに関するリソースおよびIPを組み合わせることで、包括的かつ効率的なワイヤレス給電ソリューションを実現できます。これにより機器の利便性や使いやすさが向上し、消費者の満足と共に、その期待を超えることが可能となります。STとWiTricityの協力から生まれる革新的な技術により、システム設計者は、厄介な電線や充電用ケーブルを除去することができます。また、STはこの急成長中の市場に対し、さまざまな半導体の提供が可能になります。」

WiTricityの最高経営責任者(CEO)であるAlex Gruzenは、次のようにコメントしています。「STは、パワー半導体分野における世界的なリーダーで、WiTricityの半導体設計と磁気共鳴技術に基づく高速かつ効率的なワイヤレス給電用ICを短期間で商品化するための不可欠なパートナーです。半導体の設計・製造に関する豊富な経験に加え、コンスーマ / 車載 / 産業機器市場の大手企業に製品を供給してきた実績を持つSTと協力することで、磁気共鳴型ワイヤレス給電の普及を加速させる上で主導的な地位を確立できると考えています。」

 

 

 

Leave a Reply